校長あいさつ 2学期始業式より

夏休みのお盆の頃は、まるで梅雨末期のような天候でした。線状降水帯が発生して激しい雨が降り続いた地域では大きな土砂災害が起きていました。皆さんの家は大丈夫でしたか。今のところ被害の報告を受けていませんので安心していますが、被害に遭われた地域の少しでも早い復興を願っています。

非常に感染力の強い変異株によって新型コロナウイルスが感染を広めてきています。8月の後半には感染者数が毎日最多を更新していました。そして、愛知県も8月27日から感染拡大防止のため緊急事態宣言が発令され、様々な制限がかかる状況の中での今日の始業式となっています。周りには、感染していても無症状で自覚症状のない人が、無意識にウイルスをまき散らしている可能性があります。自分のため、周りの人のためにもマスクの着用や手洗い、換気など感染対策に十分気を付けて今日からの学校生活を送ってください。

1学期終業式のときに、夏休み中に自律できるように頑張ってほしいという話をしました。夏休み中、自分の立てた計画通りの生活ができていたでしょうか。計画以上に頑張れた人もいるでしょう。逆に、ついついやり残しが多くなった人もいるかもしれません。自分で自分の計画をやり遂げることはなかなか難しいことですね。しかし、なかなか思うようにできなかったという人も自分を責める必要はありません。なぜなら、自律できるということはとても難しいことで、そう簡単にはできないことが多いからです。多くの大人がそうであるように、夏休み中に59歳となったわたしも小さな子どもの頃からずっと自律を目指してきていますが、うまくできたなあというときもあれば、全くだめだった、また頑張ろう、そういうことの繰り返しで今に至っています。常に自律していこうという気持ちで毎日を過ごすことが大切です。これからも、学校生活、家庭生活で自律ができるように頑張り続けてください。

ところで、私は学校が大好きです。だから、教員を続けられてきたと思っています。行事を通して皆さんが成長する姿や感動する姿を目の当たりにできることが学校を好きな理由の一つです。私が一番いいなと思う行事は卒業式、その次は合唱コンクールです。卒業式は言うに及びませんが、合唱コンクールは、発表当日に向けて、練習を重ねてつくり上げていくその過程にとても意味のあるものだと思っています。一人一人個性のある皆さんが、合唱コンクールに向けて意見をぶつけ合いながら練習に取り組み心を一つにして合唱をつくり上げいく、当日の発表も重要ですが、合唱をつくり上げていく過程があって成長していく、その結果が当日のコンクールとなります。そう考えてみると、当日の発表だけ行っても、その過程がないようなコンクールでは意味が無いとまで思っています。現状のコロナウイルス感染リスクを考えたとき、向かい合って大きな声で合唱の練習ができません。円陣を組んでパート練習を行うこともできません。練習の過程が大切だと思ってる合唱コンクールは、今の状況では意味が無いコンクールとなってしまうので、実施はしないと判断しました。とても残念ですが理解をしてください。ただ、今のところ、今年の体育祭については、演技の時間を短縮したり、声を出さずに応援したりするなど制限はつくものの感染対策をしながら実施できたらと思っています。大変楽しみにしています。

行事の話が多くなりましたが、授業も大切にしてください。覚えて知識を増やす学習も必要ですが、知っていることを組み合わせたり、新しい発想を追加したりしていく考える学習はもっと大切です。そんな学習に取り組みながら、少し長い2学期となりますが、充実した実り多い2学期となることを願っています。

令和3年9月1日

知多市立東部中学校長 山下 和仁