校長あいさつ

 寒さが厳しくなるとともにコロナウイルス感染も拡大していて心配な状況となっています。そんな状況の中でも、本日無事に始業式が迎えられることを大変うれしく思っています。 みなさんも知っていると思いますが、関東では非常事態宣言が出される状況のようです。愛知県の医療機関の状況も決して予断を許す状況にはありません。3学期も一人一人が感染防止への意識を強くもって生活してください。 さて、2021年新しい年がスタートしました。みなさんはどんな新年を迎えたことでしょうか。ステイホームが叫ばれる中で様々制約をうけながら今年一年どんな年にしたいか目標を立てたことだと思います。その目標に向かって努力し続ける一年であってください。  受験勉強している3年生の皆さんには申し訳なかったのですが、私は、お正月は箱根駅伝を見て感動したり、気持ちを新たにする刺激をもらったりしていました。箱根駅伝は東京から箱根までを2日かけて往復し、約200kmの道のりを1日目5人、2日目5人の合計10人で、たすきを渡して約11時間かけて速さを競う壮大なリレー形式の競技です。テレビ、ラジオなどでも生中継され、正月の風物詩として有名です。 今年、1日目箱根までの往路優勝は創価大学、2日目東京までの復路優勝は青山学院大学でした。そして、二日間合計の総合優勝したのは、駒澤大学でした。テレビや新聞、ネットなどの報道では、最終10区で駒澤大の石川選手が3分19秒の差を逆転し二位創価大に51秒の差をつけて優勝したことが大きく取り上げられていました。皆さんも少しは見たり聞いたりしたのではないでしょうか。 10区の大逆転は大きな印象を与えていますが、はじめに説明したように約200kmを2日かけ10人でたすきをつなぐリレーです。駒澤大学が優勝できたのは10人の選手の努力の結果です。11時間近く走って、一位と二位の差が51秒、1人にしてみれば約5秒の速さの違いだけなのです。最終10区の石川選手が3分19秒差をひっくり返したのはたまたまそのタイミングが10区の20km付近であっただけで、もしかしたら走順が違っていたら他の区間でこの逆転は起きていたのかもしれません。いずれにしても10人の並々ならぬ努力の積み重ねが一人あたり約5秒、10人で51秒の差を生み出しての総合優勝という形に現れたのだと思っています。 これまでの自分の生活で見てみると、例えばテストの前日に夜遅くまで一夜漬けの勉強をしてみたり、大会の前に延長練習をしてみたりと、やらないよりはいいかもしれないけれど付け焼き刃のようなことでごまかしてきたのではないだろうかと反省するばかりです。その時、その時の一瞬の結果を求めるのでなく、最終的な目標に向かって日々少しずつ努力することが、大事な結果を左右するときの差に繋がるんだろうという思いになりました。 今年は、あと10分本を読もう。あと1件調べ物をしよう。あと1分筋トレをしよう。あと10回素振りをしよう。そんな積み重ねができる自分でいようと思っています。みなさんも自分の目標に向かって努力し続ける一年であってください。 今年も、さまざまな制約のある学校生活となりそうですが、今年には今年にしかできない学校生活があります。その限られた制約の中で充実した日々を送れるように頑張っていきましょう。

令和3年1月7日

知多市立東部中学校長 山下 和仁