校長あいさつ 10月全校集会より

 日本は一気に寒気の中に入ってしまいました。明日は24節季でいう寒露です。寒露は夜が長くなり、露がつめたく感じられるころ。朝晩の冷え込みはきつくなりますが、空気が澄んだ秋晴れの過ごしやすい日が多くなるころです。寒路という言葉を紹介しておきます。

 さて、学校はどうしてあるのかな、こうやって多くの人が集まって勉強することってどういうことなのだろうかと改めて考えることがありましたのでそのことで少し話をしたいと思います。

 タブレットなどが一気に普及して、そのタブレットの画像を通して話を聞いたり、意見交換したりできるようになってきました。それなら、学校に来て、教室に入らなくても勉強はできるのかなとも少し思いました。実際、コロナ感染が拡大していたときは、自宅のタブレットを使って通信で授業を試みていたところもあります。教科の知識を得るだけなら効率的なのかなとも思いました、しかし、それだけでは何か不足しているなあと感じていました。

 2学期にはいって、秋華祭文化の部、3年ぶりの合唱コンクールがありました。素晴らしかったですね。午後の文化の部も吹奏楽部の発表や出し物もよかったですね。特に生徒会の運営、会の進行がとても素晴らしく感心していました。

 こういう行事で得られる感動はタブレットでは学べないことだろうなあと思いました。一つの合唱を作り上げるために、苦労があったと思います。考えをぶつけ合ったこともあったことでしょう。そして、最後には合唱を作り上げ、感動を得たことでしょう。こういうことが、先生が何か足りないと思っていた何か、学びではないのかなと思いました。人が集まって学ぶということはこういうことではないのかなと思いました。そして、これから長い人生を生きていく上で必要な学びだと思ったのです。集まって苦労することで得られることだと思ったのです。

 今月末には、体育祭が待っています。多くの人が集まって、勝利に向かって心を一つにしていくことには大変な苦労が伴いますが、だからこそやりがいがあり、そして、感動が待っています。それ自体が大切な学びであり大切にすべきことだと思っています。いつもいうように、今年には今年にしか味わえない感動があります。その感動は、こうやって多くに人が集まって学び会うことでこそ生まれてくることです。そういう学校生活を大切にしていきたいものです。 

令和4年10月7日

知多市立東部中学校長 山下 和仁